CAD（キャド）という言葉をよく聞くけど実際のところあまり知らない。という人が多いのではないでしょうか。私も初めはなんとなくと言うかほとんどわかりませんでした。多分パソコンで図面を書くソフトウェアだろうなとしか思いませんでした。ですが、自分がそのCADを扱うようになっていろいろと分かっていった事があります。ここではCADと言う物がどのような物なのか私が分かる範囲でお話したいと思います。
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2DCADと3DCADの違いは？
CADとは図面、設計図、3Dモデルなどを作成するソフトウェアです。例えば、建物の図面、機械や車などの設計図、と言った立体を正面図、側面図、平面図などから表示し作成した平面図形を『 2DCAD 』といい、図面や設計図やデザインなどを元に作成し３次元空間で立体的に表示する3Dモデルを『 3DCAD 』といいます。現在の主流は3DCADとなっていますが、図面や設計図などは今でも2DCADが主流となっています。
3DCADの種類と価格
ではどのような種類のCADがあるのかと言うと、商用の代表的な3DCADとして、シーメンスPLMソフトウェア社の『 NX 』、ダッソー・システムズ社の『 CATIA 』、PTC社の『 PTC Creo Parametric 』（ 旧 Pro/ENGINEER ）といった数百万～数千万円する【ハイエンド】と呼ばれる超高額な3DCAD。
SolidWorks社（ダッソ・システムズ社の子会社）の『 SolidWorks 』、オートデスク社の『 AutoCAD 』『 Inventor 』『 PowerSHAPE 』など数十万～数百万円する【ミドルレンジ】と呼ばれる高額な3DCAD。
Robert McNeel & Associates社の『 Rhinoceros 』、オートデスク社の『 Inventor LT 』など数万円～数十万円と一般の人でも購入しやすい低額の【ローエンド】があります。
このようにいろんなCADがありますが、ハイエンドやミドルレンジといった高額なCADは一般の方では購入が難しいので、一度CADをしてみたい方は ❝体験版や無料版❞ をお勧めします。
3DCADのサーフェスとソリッドの違い
3DCADでモデルを作成する場合、大きく分けると【サーフェスモデル】と【ソリッドモデル】になります。では、サーフェスモデルとソリッドモデルの違いは何かというと、サーフェスモデルは面だけで形成されているので複雑な形状を作る事が出来ますが、中身を持っていないので体積を計算する事や、部品同士の干渉をチェックする事は出来ません。対してソリッドモデルは中身が詰まっているので、体積の計算はもちろん部品同士の干渉もチェック出来ます。しかし複雑な形状が苦手でデータ量もとても大きくなります。サーフェスモデルとソリッドモデルは作成するモデルによって使い分けると良いと思います。
左側がサーフェスモデル 右側がソリッドモデルです。
